トップページ写真集[Photo Report]ガイドウェイバス開業までの経緯

 

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ガイドウェイバス

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 名古屋ガイドウェイバス 開業までの経緯


沿線の背景


ガイドウェイバスの走る名古屋市守山区の北部は,名古屋市に一番最後に合併された地区で,最近まで田野が広がるのどかな地域でした.

近年ではこの『名古屋のチベット』と揶揄されるこの地域にも宅地化の波は押し寄せ,区画整理に合わせて次々に街ができてゆきました.

 

しかしこの地域は,JR中央線と名鉄瀬戸線に挟まれた鉄道空白地帯であり,唯一の交通は地域を縦断する一本道を走る路線バスでした.

細長い地形の守山区北部に唯一延びる一本道・・・当然,ラッシュ時には交通が集中し,日常生活に大きな影響を及ぼしていました.

特に朝ラッシュ時の渋滞はひどく,例えば小幡から大曽根まで抜けるのに通常は15分ほどですが,渋滞ピーク時は1時間以上かかることもあったそうです.

自動車とおなじ道を走行する路線バスも渋滞に巻き込まれ,ラッシュ時は定時性を確保できず,それは悲惨なものでした.

 

この地域は,現在も宅地開発が続けられており,さらには名古屋市の産学共同研究都市「志段味サイエンスパーク」の建設が進められているなど,今後も街の発展と共に人口増加が見込まれていました.
そこで名古屋市は,地域の交通混雑を解消し,貧弱な交通の改善を行い,地域の確固たる足を確保するとともに,将来の高度な街の発展に寄与するべく,対策を検討し始めました.

開業までの歩み
出来事

昭和60年

3月

建設省、ガイドウェイバスシステムの開発着手

61年度

名古屋市、ガイドウェイバスシステム導入について検討開始

63年年

2月

名古屋市基幹公共交通網調査委員会答申(志段味線、鉄軌道系の整備路線に位置づけ)

平成2年度

志段味線事業採択(建設省補助事業としての採択)

4年

1月

運輸政策審議会答申(中量軌道系の交通システムとして平成20年までに整備する事が適当と位置づけ)

6年

4月

「名古屋ガイドウェイバス株式会社」設立

9月

特殊街路9・7・1号ガイドウェイバス専用道志段味線の都市計画決定

10月

軌道法に基づく特許の取得

11月

都市高速鉄道ガイドウェイバス志段味線の都市計画決定

7年

5月

都市計画法に基づく事業認可

8年

2月

軌道法に基づく工事施行許可・工事着工

11年

9月

車両設計認可

12年

11月

志段味線の愛称、一般公募により「ゆとりーとライン」に決定

13年

3月

運賃認可、運輸開始認可

3月23日開業

 

なぜガイドウェイバスなのか

右のグラフは,輸送人員に着目した,路線バス・ガイドウェイバス・新交通システムそれぞれの特徴を表したものです.

名古屋市が沿線地域の将来需要予測を行った結果,一般の路線バスでは需要をまかないきれず,しかしゴムタイヤで走る既存の新交通システムでは輸送力過多と試算されました.
そこでその中間需要を満たす公共交通として,海外での導入実績があり,また国内でも研究の進んでいたガイドウェイバスの導入が候補に挙げられました.

 

さらにガイドウェイバスシステムは,特に道路が混雑する部分のみ専用軌道を設け一般交通と分離し,それ以外の部分では普通の路線バスとして走ることによって,自由に路線を設定することができるなどのメリットがあります.

また利用者が増加し,ガイドウェイバスの輸送限界を越えた場合,専用軌道をそのまま新交通システムの軌道へと作り替える事ができるなど,将来発展性があります.

そして従来名古屋市が行ってきた都市交通整備の代表格である地下鉄建設と比較して,ガイドウェイバスの建設費は1/5〜1/6という費用の安さも,重要な決め手となりました.
あと,あえて言及するならば,名古屋市は新しいもの好き,という性格も否定できないと思います.

このようにして,日本初となるガイドウェイバスシステムの実用化が決定しました.